趣味は“日曜大工”という俳優・三田村邦彦さん(54歳)がフランスに向かい、家具作りに挑戦します。
    


* フィリップ・ユーレル *

パリの偉才家具デザイナー、フィリップ・ユーレル。祖父の代から続く家具メーカーを継いだフィリップは、「シンプル&ナチュラル」をテーマに古典とモダンの調和をめざし、シンプルで木の質感が活かされた家具を世界に発信しています。世界中のVIPからも支持される彼の店は、高級レストランや高級宝石店などが店を構える、まさにパリの一等地にあります。

 

* 職人の技 *

パリから車でおよそ1時間半、ロワール県クーロン村。のどかな風景が広がるこの村に、フィリップ・ユーレル社の家具製作工場があります。 手作りにこだわるフィリップ・ユーレル社は、職人の育成にも力を注ぎ、20年もの間、毎年欠かさず職人訓練校に多額の寄付をし、学生の研修を受け入れてきました。昨年にはその功績が認められ、フランスでは数少ない「無形文化遺産継承企業」として表彰されました。フィリップ・ユーレルの家具は、すべてフィリップの祖父が1911年に設立した“クーロン家具製作所”という歴史ある工場で作られています。設立当初から18世紀の家具の複製制作を専門としてきました。誰からも認められた熟練の技を持つ職人たちは、時代物の家具の修理屋、忘れられた家具の復刻品の制作などでも優れた腕を発揮してきました。現在職人は35人。4つのパートに分かれ、完全分業制で家具を作り上げています。

    

 

*裏話*

ミスター日曜大工、三田村邦彦さん。その腕は、素人の域を超えています。工場内の工具の取り扱いはもちろん、組み立ての細かい作業まで、通訳なしでも、職人達と仕草やアイコンタクトで何をやろうとしているのか理解してしまうのです。最初は、日本からお遊びで家具を作りにきたと思っていた強面の職人達も、三田村さんが作業を始めると、その腕前にびっくり。「彼は本当に役者なのか?!」疑い始めた職人達に「何か役者である証拠を見せて欲しい」と頼まれ、かつて自身が出演していたドラマ「必殺仕事人」の映像を見せることにしました。ドラマの中では“殺し屋役”で登場する三田村さん。ちゃんばらのシーンになり、一気に盛り上がる職人達。とそこで、三田村さんがノミを使って相手を仕留めました。それを見た職人達、顔が一気に青ざめ…、「どうりで工具を使いこなせるわけだよ。でも彼に工具を持たせるのは止めにしたほうがいいな。」と職人達は、三田村さんの白熱の演技に感心していたのでした。