![]() |
||
| イタリアの貴重な海の幸、“モエッケ”。モエッケとは、ラグーナ(潟)に生息しているというカニのオスが脱皮した状態を指す言葉で、春と秋のそれぞれ二週間しか食べることができない貴重な食材です。「モエッケを食べてみたい!」お笑い芸人であり、最近は俳優としても活躍中のアリtoキリギリス石井正則さん(35歳)が、キオッジャを訪れます。 |
|
|
*
キオッジャ *
「アドリア海の女王」と呼ばれるイタリアのヴェネツィア。この水の都は、今からおよそ6000年前、氷河期が終わって水位が上昇したことから生まれたアドリア海のラグーナ(潟)に、人間が無数の杭を打って石を運びこむという地道な作業によって生み出されました。まるで水面に浮いているかのようなこの都市は、中世には海洋国家として栄華を極め、現在は年間1500万人もの人々が訪れる世界有数の観光地としてたくさんの観光客で賑わっています。ヴェネツィアが浮かぶラグーナは50キロに及ぶ海岸線に囲まれていて、ポー川のデルタ地帯にあたり、河川の流れと潮の流れがちょうどぶつかる地点にあります。そのため動植物の活動が非常に活発で、様々な生態系が集中しているという世界でも類いまれな自然環境となっています。そして、そのラグーナの最も南に位置するのが「キオッジャ」。ヴェネツィアと同じくラグーナに杭を打って作られた水上都市です。 |
||
|
|
|||
|
* 盛んな漁業 * もともとキオッジャは独立した都市で、14世紀までは製塩業で栄えていました。しかし塩の利権を巡って戦乱が続き、1379年にジェノヴァ共和国に敗戦、最終的にはヴェネツィア共和国に吸収されてしまいました。そうした背景のせいか、ヴェネツィア人に対抗心を持つキオッジャ人も多くいるようです。現在のキオッジャの人口は約5万人。そのほとんどが漁業に従事しており、アドリア海で最も重要な漁港として知られています。水揚げされた魚介類のほとんどがヴェネツィアに出荷されることから、この町は「ヴェネツィアの台所」とも呼ばれていて、キオッジャの漁師は「ヴェネツィアが栄えているのはキオッジャのおかげだよ」と胸を張ります。 |
|
|
|
*裏話* 人口約5万人の町キオッジャは、人の名字のバリエーションが少ないことで有名です。圧倒的に多いのは人口の15%を占める「ボスコロ」さん。電話帳12ページ分もが、「ボスコロ」さんなのです。名前は昔の聖人からつけることが多く、同姓同名も沢山います。そのため、こんな珍事件も・・・。キオッジャ市のサッカーチームには、同姓同名の「アンドレア・ボスコロ」さんが4人。あるとき、あるボスコロさんについたファウルが別のボスコロさんのものとされ、出場停止になってしまったのです。新聞にも載り、イタリア中で話題になりました。そんな事件を解決すべく、キオッジャ市ではその人のニックネームを公式な身分証に登録する条例を作りました。「お百姓さん」など職業からつけられたもの、「豆」「りんご」などの物の名前からつけられたもの等々、そのバリエーションは豊富。なんと、体の特徴から名づけられた「体毛(=毛深い)」や「下痢(=お腹が弱い)」なんてニックネームまでも身分証に登録されてしまうとか!小さい町ならではの珍エピソードでした。 |
|