カンボジアを訪れたのは、俳優・武田真治さん(35歳)。首都プノンペンから車で2時間半のサチュトレイ村にホームステイします。電気・ガス・水道がないこの村の村人300人は、ある願いを叶えてもらいたく、熱烈に武田さんを歓迎します。
    


 


*カンボジア*

カンボジアの人口は、1970年から20年以上続いた内戦により減少しましたがその後回復 し、約1380万人(2005年時点)。国民の7割が農業に従事しています。国土面積は約18万1000平方キロメートルで、日本の面積の半分弱。国土の約3割が農地として利用され、その大部分は水田です。北緯11〜15度にまたがる熱帯に位置するカンボジアでは、5〜11月 はシャム湾から吹き込む暖かく湿った南西の季節風が大量の雨をもたらし雨季となり、逆に11〜5月は乾いた北東風が吹き、乾季となります。灌漑施設が整っていないカンボジアの農業は、雨水が頼り。雨季の降雨が始まると苗代を作り、牛や水牛を使って田畑を耕します。

 

*村人の願い*

サチュトレイ村には、井戸がありません。村の外れにある溜め池が唯一の水源。飲料水、 洗濯や水浴びなど、生活の全ての水をこの溜め池に頼っています。これまでに何度か井戸 を掘りましたが、失敗でした。「衛生的にも問題がある溜め池ではなく、井戸が欲しい!」それが村人300人の願いなのです。その願いを旅人の力を借りて解決したいと願っています。体力自慢の武田さん、井戸掘りに挑戦します。村がひとつになって助け合いながら暮らす、村の生活を通じて、武田さんは何を感じるのでしょうか?

    

 

*裏話*

武田さんが挑んだ井戸掘り。地下の硬い土を掘り、さらに掘り起こした土を外に運び出す作業を繰り返すため、体力を激しく消耗します。作業の合間に村人が差し出してくれたのが、ココナッツのジュース。「水分補給には最高のジュースだよ」と差し出されて美味しそうに飲みほし、すっかりココナッツジュースのファンになりました。しかし、帰りの空港でココナッツのジュースを頼んでも、「何か物足りない味」だったと話す武田さん。一生懸命働いて、村人たちの笑顔と共に飲んだからこそ美味しかったのだと気付き、武田さんにとっていつまでも忘れられない味となったのでした。