ニューヨークへ旅立ったのは、小さい頃から物を作るのが大好きという俳優・大東俊介さ ん(21歳)。ポップアップ・アーティストのロバート・サブダさんのアトリエを訪れ、オ リジナルの飛び出す絵本作りに挑戦します。
    


 


*仕掛け絵本*

「飛び出す絵本」と言えば、小さい頃親しんだ記憶がある人も多いはす。その「飛び出す絵本」が近年、世界的に大変注目を浴びています。ブームの火付け役となったのが、『紙 の魔術師』と呼ばれるニューヨーク在住のポップアップ・アーティスト、ロバート・サブ ダさんなのです。ポップアップとは、その名の通りページをめくると立体が立ち上がる仕掛けのこと。絵本の中でも、「仕掛け絵本」と呼ばれるカテゴリーに属するものです。仕掛け絵本は、ポップアップの他に、ディスクを回転させて様々な絵柄を穴から見せる「穴あけ」、タブを引くことで見えている絵を一瞬にして別の絵に変えてしまう「プルタブ」、ボタンを押すと音楽が流れる「ミュージックブック」など、子供の情操教育に役立つ仕掛けがいっぱい詰まっています。

 

*サブダさんのポップアップ*

サブダさんは8歳の時、歯医者さんの待合室で飛び出す絵本に出会って歯の痛みを忘れるほど魅せられました。その記憶は大きくなっても色あせず、芸術大学を卒業後、児童書の挿絵画家を経て、三次元の仕掛け絵本を作り始めたのです。サブダさんのポップアップの 特徴は、「360度立体」(どこからみても完璧な建造物が出現、さらにその中にまで細工が施されている)、「メインのポップアップ以外の仕掛け」(ページを開くと大きな立体 が飛び出すほかに、ページの四隅にさらにめくる仕掛けがあり、その中にもポップアップ がある)、「ダイナミックな迫力」(目の前に飛び出したり、本よりも飛び出す部分が大 きくなったりする)など。現在サブダさんの本は12言語に翻訳され、20カ国で販売されて います。日本でも「オズの魔法使い」「不思議の国のアリス」など9作品が発売されていますが、出荷が追いつかず、予約待ちなほどの人気です。

    

 


*裏話*

サブダさんのアトリエで働くアシスタントのティーンさんは、日本人と中国人のハーフ。少し日本語も話せるティーンさん、大東さんの絵本作りをサポートしてくれました。作業 を始めて5日目、「今日はサプライズがあるわ。本物のポップアップを見せてあげる。」と大東さんを連れ出したティーンさん。その行く先は…、なんと空の上!ヘリコプターか ら見る夕暮れのマンハッタンは絶景!ビルがにょきにょきと飛び出している様子は、まさに本物のポップアップ!その後、ネオン溢れるタイムズスクエアを散策し、シーフードレストランで食事。毎日絵本作りに没頭していた大東さん。この日だけはニューヨークを満喫できたようです。