「パンダの世話ができるなんて夢みたい!」という女優・鈴木杏さん(19)が、中国四川省にある「臥龍中国パンダ保護研究センター」を訪れます。そこには現在120頭の飼育パンダが、臥龍自然保護区には約300頭もの野生パンダが暮らしており、中国最大のパンダ生息地となっています。
    


 


*パンダの生態*

「生きている化石」と呼ばれるパンダは、約1000万年前に肉食から竹を主食とする動物へと進化した不思議な生き物です。動物学的な分類についても100年以上にもわたり議論さ れ、最近のDNA研究によってようやく、クマの仲間で、早期に分化した種であることが明 らかになりました。800万年前には広く東アジアの多くの地域に分布しており、ベトナム北部でもパンダの化石が見つかっていますが、近代になり、猟や農地の開墾、森林の乱伐、道路や鉄道の建設で生息地が破壊されたり、パンダの主食である竹の減少、パンダの繁殖能力の低さなどが原因で、わずかに中国の四川省・陝西省・甘粛省の一部の山地にだけ分布するようになってしまいました。1980年代末にはパンダの頭数は1000頭まで減少し、種の保存には極めて危険な状態に近づき、中国のみならず世界的にその保護が叫ばれ るようになりました。

 

*パンダの繁殖*

中国政府はこれまでに30箇所以上のジャイアントパンダ保護区を設立し、パンダ生息地の環境の改善と保護を行ってきました。なかでも1963年に設けられた「四川省臥龍自然保護 区」は中国最大のパンダ保護区で、1981年にはWWF(世界自然保護基金)と提携した「臥龍中国パンダ保護研究センター」が設立され、今では世界最大の保護飼育センターとして、パンダ研究のメッカとなっています。パンダは生態的に謎に満ちた動物で、特に繁殖についてはパンダ保護研究センターでその謎の解明が進められています。パンダの繁殖には「種の交配が難しい、妊娠が難しい、パンダの幼獣の生存が難しい」という3つの難問がありますが、飼育研究員たちは試行錯誤を重ねた末に人工繁殖を成功させ、2005年には16頭もの赤ちゃんが誕生し、しかも生存率100%を達成するという快挙を成し遂げました。さらに2006年の出産では18頭が誕生し、2007年2月23日にも新たに1頭が生まれました。

    

 


*裏話*


杏ちゃんが面倒をみていた子パンダたちはとにかく好奇心旺盛。そんな彼らにとって、撮影に来るスタッフは格好のおもちゃ!中でも立ったままでカメラを構えているカメラマンは、パンダのよき<のぼり棒>であり、生えはじめでむずがゆい歯には持ってこいの<かみつき棒>となりました。15キロのパンダが2〜3匹、足にいっぺんにしがみついてくるので、カメラマンは身動きが取れません。ときに高いところから飛びついてくるパンダもいるので撮影は何度も中断させられました。動けないことよりも、カメラマンを泣かせたのは「ガブッ!」です。カメラマンいわく、「内モモとか柔らかいポイントを狙って・・・」くるとか。パンダたちは噛み心地のいい場所を知っているようです。放送中、予期せ ぬ攻撃に「アッ・・・」とか「イッ・・・」と漏らすカメラマンの声が聞こえるかもしれませんが、どうかお許しを。


※【中国・パンダ支援会】の募金口座はこちら・・・